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2010年1月13日 (水)

温暖化による消化不良でゴリラ絶滅危機

最新の研究によると、地球温暖化で植物の葉が消化しにくくなり、マウンテンゴリラなど葉食性霊長類が絶滅の危険に晒される可能性があるという。

今世紀半ばまでに年間気温が摂氏2度上昇することが複数の気候モデルで予測されている。気温の高い環境で育った植物の葉は繊維質が多く、消化しやすいタンパク質が少ないため、その葉を食べる動物は消化に長い時間がかかる。加えて高い気温の下では、体温が上昇し過ぎるのを防ぐために日陰で長時間過ごすことを強いられる。

このような変化によってゴリラやサルの一部の種類は、本来なら餌を探したり縄張りを守ったり、社会的なつながりを維持したりするために使うべき時間を奪われ、長時間じっとしたまま過ごすことになる可能性があるという。

このような行動の鈍化と餌の栄養分の低下が相まって、コロブスなど多くの種が属するアフリカ産コロブス亜科のサルや、マウンテンゴリラが最終的に絶滅に追い込まれることもあり得ると今回の研究は推測する。

イギリスにあるボーンマス大学の生物人類学者でこの研究を率いたアマンダ・コースチェンス氏は次のように話す。「2度の気温上昇というのは突飛な数字ではない。動物には適応能力があるし、もしかすると霊長類も対処方法を見出すかもしれない。しかし、この動物たちは既に生き延びられるかどうかの瀬戸際にいるように思える」。

コースチェンス氏の研究チームは、世界各地の霊長類の行動パターンや食餌、個体数などに関する過去に公表されたデータと、複数の気候モデルとの照合を行った。またデータを基に、霊長類が現在生息している地域と気候変動による絶滅が予測される地域を示す世界地図を作製した。

このデータから、消化しやすい果実を食べる南アメリカの霊長類のほとんどは気温が上昇しても影響を受けないことが明らかになった。また南アメリカの霊長類の生息地は、アフリカのほとんどの生息地に比べて農業や砂漠化による崩壊がそれほど進んでいないとコースチェンス氏は説明する。

南アメリカ以外の地域でも、アフリカのヒヒやベルベットモンキーのように果実を餌とする種は適応できる可能性が高い。研究によれば、葉を食べる霊長類の生息地が赤道付近の狭いベルト地帯に限られるのに対し、果実を食べる種の生息地は広範囲に及んでいる。

絶滅が危惧される霊長類も、食性を変えることで地球温暖化が引き起こす様々な変化に適応するかもしれないが、確かなことは誰にもわからない。コースチェンス氏によれば、コロブスもいくらかは果実を食べることができるかもしれないが、その胃は植物の葉にきわめて高度に適応しており、果実だけを食べて生きるようにはできていないという。

一方、カナダのモントリオールにあるマギル大学の霊長類生態学者で、この研究に参加していないコリン・チャップマン氏は、動物の適応能力が低いと仮定していることがこの研究の弱点だとしながらも、次のように話す。「コロブスがどれほど柔軟に適応しうるかは明らかでない。しかし、適応力が低いという仮定が正しければ、コロブスの分布と絶滅の危険性に変化が生じる可能性はかなり高くなる。」

マウンテンゴリラは特に危機的状況にあると同氏は付け加える。標高の高い地域に生息しているため新鮮な果実にほとんどありつけず、「移動する当てもなく、ただ山頂に座している」。

自然保護対策にとってもアフリカの気温上昇は脅威となる。例えば管理の行き届いた国立公園は、密猟者や伐採者の立ち入りを阻止することはできるかもしれないが、気温の変化から動物を守ることはできないとチャップマン氏は警告する。「今は国立公園の環境が完璧な安定を保っていても、突然その安定が失われることになる」。

この研究は2009年12月8日発行の「Animal Behaviour」誌に掲載された。

Christine Dell'Amore for National Geographic News

 

 

 

 

人間が壊した地球環境…

また弱いものたちが犠牲となろうとしている…

この現実を人間たちはどう考えているのか…

世界各国はどう考えているのか…

地球温暖化…

もう手遅れなのかもしれない…

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